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【映画】『紅の豚』空を駆ける豚が織りなす大人の冒険ファンタジー

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映画『紅の豚』紹介記事

 

 

 

あらすじ

紅の豚』(1992年)は、スタジオジブリ宮崎駿監督による大人向けのアニメーション映画です。舞台は第一次世界大戦後のイタリア、アドリア海を中心に活動する空賊たちが暗躍する時代。元イタリア空軍のエースパイロット、ポルコ・ロッソ(本名マルコ・パゴット)は、謎の呪いにより豚の姿となってしまいますが、空賊退治の腕利きパイロットとしてアドリア海を自由に飛び回っています。

物語は、ポルコが愛用する飛行艇の修理を手伝う若きエンジニア・フィオとの出会いや、アメリカからやってきた野心的なライバル、カーチスとの決闘を通じて展開されます。戦争の記憶や自由を求める彼の生き方、そして彼の心に秘められた過去が、空を舞台に壮大かつ切ないファンタジーとして描かれます。

キャスト

  • ポルコ・ロッソ(マルコ・パゴット)森山周一郎
    主人公で、豚の姿をした元エースパイロット。アドリア海で自由に生きながら、空賊を退治する「空の英雄」。
  • フィオ・ピッコロ岡村明美
    ピッコロ社の若き女性エンジニア。ポルコの飛行艇の修理を担当し、彼との友情を深めていく。
  • ジー加藤登紀子
    アドリア海にあるホテルの女主人で、ポルコの旧友。彼女に思いを寄せる者も多く、ポルコとは複雑な関係を持つ。
  • ドナルド・カーチス大塚明夫
    アメリカ出身の野心的なパイロットで、ポルコのライバル。ポルコに飛行機での決闘を挑む。
  • ピッコロおやじ桂三枝
    フィオの祖父で、ピッコロ社の主。飛行艇の修理を依頼されたポルコをサポートする。

作品のおすすめポイント

  1. 美しい飛行シーンと宮崎駿の飛行機愛
    宮崎駿監督は飛行機が大好きで、その情熱が『紅の豚』の飛行シーンに詰め込まれています。青い空を舞う飛行艇の描写や、雲海を抜けるシーンは圧巻で、まるで自分も空を飛んでいるかのような爽快感を味わえます。特に、空中でのアクションや戦闘シーンは、手に汗握るスリリングな展開が見どころです。

  2. 大人向けのテーマと洗練されたストーリー
    本作は、ジブリ作品の中でも大人向けのテーマを扱っています。戦争によるトラウマ、自己犠牲、自由への憧れ、失われた愛など、ポルコ・ロッソの内面に隠された複雑な感情が描かれています。彼の生き方や選択が、深く考えさせられる要素を持ち、大人の視聴者に強い共感を与えます。

  3. 魅力的なキャラクターたち
    ポルコ・ロッソの無骨で皮肉屋な性格ながら、どこか不器用で心優しい一面が魅力的です。また、フィオの若さと情熱、ジーナの気高くも哀しげな存在感、そして野心家のカーチスといった個性豊かなキャラクターたちが物語を彩ります。特に、ポルコとフィオの師弟関係や、ジーナとの過去に秘められた感情が、観る者の心を揺さぶります。

  4. ノスタルジックなヨーロッパの風景
    宮崎駿監督の美しい背景描写も見どころの一つです。1920年代のアドリア海やイタリアの田園風景が、ノスタルジックに描かれ、ヨーロッパの豊かな文化と美しい自然が映画全体を彩ります。この異国情緒あふれる風景が、物語の世界観をさらに豊かにしています。

海外や日本での作品の評価

紅の豚』は、日本国内外で非常に高い評価を得ています。特に、宮崎駿ディレクションによる美しいアニメーションや、深いテーマ性が大人の観客にも響きました。日本では興行収入が50億円を超え、スタジオジブリの名作の一つとして位置づけられています。

海外でも、アート性やストーリーテリングが称賛され、特にヨーロッパや北米の批評家たちから高く評価されました。飛行機への愛や自由への渇望といった普遍的なテーマが、世界中の観客に共感を呼び起こし、ジブリの国際的な評価をさらに高めました。

作品のトリビア

  • ポルコのモデル
    ポルコ・ロッソのモデルは、実在のイタリアのエースパイロット、フランチェスコ・バラッカであると言われています。彼もまた戦争での活躍と複雑な心情を抱えていた人物でした。

  • 宮崎駿の飛行機愛
    宮崎駿監督は生粋の飛行機好きで、実際に飛行機に関する知識やディテールをしっかりと映画に反映しています。劇中に登場する飛行艇や戦闘機のデザインも、彼自身が手がけたもので、そのリアリティは飛行機ファンにとっても見逃せない要素です。

  • フィオの年齢設定
    フィオはまだ17歳の少女ですが、ポルコに対して対等に話し、彼を尊敬しつつも、時には彼を諌める存在として描かれています。若さと知識を持ち合わせた彼女のキャラクターは、女性の強さと独立心を象徴するものとして、観客からも愛されています。

  • 「豚に真珠」からのタイトル
    作品のタイトルである『紅の豚』は、「豚に真珠」という言葉からのインスピレーションを受けたものとも言われています。ポルコの外見は豚ですが、その中には誇り高いパイロットの魂が宿っており、彼の内面の葛藤を象徴するタイトルとなっています。

まとめ

紅の豚』は、宮崎駿監督が描く飛行機と自由への愛、そして大人のための冒険ファンタジーです。美しい飛行シーンとともに、ポルコの内面に隠された哀しみや戦争の記憶が描かれ、観る者に深い感動を与えます。魅力的なキャラクターたちとノスタルジックなヨーロッパの風景が、物語に豊かな色彩を加え、ジブリファンのみならず多くの人に愛される作品となっています。

 

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